みなさん、こんにちは。 私は高松に在住しながら、東京の会社でITエンジニアとして働いています。これまで育成に力を入れて取り組んできました。DX研修を作る仕事なんかにも携わっていました。現在はプログラミング教室の開業に向けて準備を進めているところです。
変化の時代に求められる”失敗を恐れない心理”
これまでチームマネジメントの役割を担う機会が多かったのですが、最近特に実感することがあります。それは、「チャレンジや失敗を恐れる人」と「そうでない人」との差が大きく開いてしまうということです。
昨今、社会やビジネスが急速に変化する中で、仕事の内容も大きく変わってきています。こういった変化に対応するには、従来の発想にとらわれることなく、果敢にチャレンジする姿勢が重要不可欠なのです。
また、かつては決められた答えに向かって計画を立て、着実にその通りに実行することが求められていました。
しかし近年、ITはますます高度化・複雑化が進み、答えの見えないプロジェクトが増えてきています。その結果、従来の計画重視から「仮説を立て、検証を重ねながら次の一手を考える」スタイルへと変わってきたのです。
ITエンジニアの世界も大きく変わってきています。これまでのように与えられた仕様通りのものを作るのではなく、ビジネスの課題を自ら発見し、最適なソリューションを提案し、プロトタイプを作って検証しながら、徐々に良いプロダクトに育てていく、そんなスタイルが求められるようになってきています。
このような環境下では、間違いを恐れずにチャレンジし続ける姿勢が何よりも重要になります。新しいことにどんどん挑戦し、失敗から学んでいく。この繰り返しを怖れずにこなせるかどうかで、個人の成長スピードが大きく変わってしまうのです。
失敗を恐れる人の特徴
一方で、失敗を恐れる人はどのような特徴があるでしょうか?
- リスクを取ることを避ける
- 新しいことへのチャレンジを控えがち
- 質問を控えめにしがち
- 自分の意見を積極的に言えない
- 安全圏から出ようとしない
- マニュアル通りの作業にこだわる
- 自分の考えにとらわれすぎる
- 変化を嫌う
- ミスを許せない
- 自分の意見を積極的に言わない
このような傾向が強いと、成長が止まってしまいます。変化への対応も遅れがちになります。
仕事だけでなく、人生全般において停滞してしまう心配もあります。
失敗は成長の種
けれども、失敗は決して悪いことではありません。むしろ、失敗は成長の種なのです。
失敗から学ぶことができるからです。たとえば、新しい技術を習得しようとして失敗しても、そこから課題が見えてきます。次はその課題を克服すればいい。このように、失敗を恐れずにチャレンジし続けることで徐々にスキルアップできるのです。
失敗は宝物
つまり、失敗は宝物なのです。失敗から学ぶことができるからです。トーマス・エジソンは、電球の発明に成功するまでに1万回以上の試行錯誤を重ねたと言われています。私自身も、これまでに数えきれないほどの失敗を重ねてきました。しかし、その度に課題が見えてきて、それを乗り越えることで少しずつ成長できたのです。
失敗は恥ずかしいことではない
だから、失敗を恥ずかしいことだと思わないでください。失敗は誰にでもあるごく普通のことです。むしろ、失敗を恐れすぎて何もチャレンジしないほうが恥ずかしいことなのです。大切なのは、その失敗から学び、次に生かすことができるかどうかなのです。
失敗から学ぶ姿勢が大切
大切なのは、失敗から学ぶ姿勢を持ち続けることです。失敗して終わりではなく、そこから何を学び、次にどう活かすかが重要なのです。このようにポジティブな姿勢を持ち続けることで、確実に成長できるはずです。
実際、失敗を恐れずチャレンジを続ける人は成長が早いのが特徴です。一方で、リスクを取ることを避ける人は、なかなか成長が遅くなります。
家庭でできること
さて、家庭でも子供たちに失敗を恐れない習慣を作るにはどうすれば良いのでしょうか?
寄り添う姿勢
まず、子供の頑張りに寄り添いましょう。間違えた時はその原因を一緒に考え、次に活かせるようサポートする。このように子供の成長を寄り添って見守ることが何より大切なのです。
新しいことにチャレンジする機会を沢山作る
日常にある小さなチャレンジで良いです。新しいことにチャレンジする機会を意識的に作ってあげましょう。日常を少し便利にするちょっとしたDIYや工夫、家庭のイベントや旅行の計画、習い事、スポーツ、キャンプや釣りなんかもいいですね。
うまくいかなくても褒め、間違いを直すのではなく一緒に改善策を見つける。そうした体験を重ねることで、失敗を恐れずにチャレンジする習慣が身につきます。
体験を通した学び
体験を通して学ばせることが大切です。例えば、料理を作る過程で失敗があっても、そこからお母さんやお父さんが上手に学びの機会に変えていく。そうすることで、失敗を恐れずにチャレンジし続ける習慣が身につきます
理論だけでなく、実際に手を動かして新しいことにチャレンジすることで学びが深まります。
簡単なプログラミングに挑戦したり、工作をしたり、料理を作ったりと、様々な経験をさせてあげましょう。
失敗したときは責めずに、改善の話をする
子供が失敗したときは責めるのではなく、どうすれば改善できるかを一緒に話し合いましょう。
「どうしてダメだったのかな?次はこうしたら良いかもね」
と、親子でブレインストーミングしてみるのも良いかもしれません。子供のアイデアを否定せずに受け入れ、一緒に考えるのです。
失敗の背景にある理由にまで着目できると素晴らしいです。
チャレンジを称賛する
次に、子供がチャレンジした姿勢そのものを称賛しましょう。
「難しいことにちゃんと挑戦しようと頑張ったね」
「結果は振るわなかったけど、頑張りは素晴らしかったよ」
など、プロセスを評価するのです。
良いところと改善点を一緒に探す
子供の行動から、良いところや改善点を一緒に探っていきましょう。
「〇〇はすごくよかったね。でも△△は少し気をつけたほうがいいかも」
そこから一緒に改善策を見つけて実行に移していく。小さな改善点からでも構いません。楽しみながら、改善する喜びも味わえると良いですね。
個人を責めない。課題対私達というスタンス
失敗や間違いを個人の責任にしてはいけません。それは「私達」で向き合うべき課題だと捉えましょう。
「君のミスではなく、私達で課題に向き合おう」
「どうすればみんなで上手くできるかを考えよう」
こうした姿勢から、子供は非難されずに済み、安心して改善に取り組めるはずです。
小さな成功体験を積み重ねる
子供に小さな目標を立ててもらい、それを達成したら称賛しましょう。
「今日は机の片付けができたね!」
「朝のルーティンをきちんとこなせたよ」
子供なりの小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつきます。
良い行動を拾って褒める
子供の良い行動があれば、親が拾って褒めてあげましょう。子供自身はそれが良い行動だと気づいていないことが多いからです。
「さっきのお手伝いは素晴らしかったね」
「妹に優しくしてあげられて良かったよ」
子供の小さな一歩を見逃さずに認めてあげることが大切です。
間違いを恐れない文化
最後に、家庭内で間違いを許容する雰囲気を作ることも重要です。子供が間違えても叱るのではなく、「間違えてもいいんだよ」と声をかけ、受け入れる姿勢を見せましょう。
間違えることを否定せず、むしろ間違いから学ぶ機会だと捉え直すのが賢明です。
失敗を笑い飛ばせる雰囲気があれば、子供は安心してチャレンジできるはずです。
また、子供は真似をして育つものです。背中を見せることも大切です。
アンチパターン~こうすると子供の成長を阻害してしまう
ここまで、家庭で失敗を恐れない習慣をつけるためのヒントをお話ししてきました。
一方で、こうした取り組みを阻害してしまうアンチパターンもあるので、気をつけましょう。
責任の追及
失敗したときに、責任追及をしてはいけません。
「君のせいで失敗した!」
「なんで気をつけなかったの?」
このように責め立てると、子供は萎縮してしまい、次にチャレンジすることを渋るようになります。
ミス・失敗は絶対悪! 絶対排除!
「ミスや失敗は絶対に許されない」という雰囲気も問題です。
失敗は避けられないものです。それを完全に排除しようとすると、失敗を隠したり、うまく言い逃れをしようとしたりする行動につながってしまいます。
「間違えてはいけない」のではなく、「間違えてもいいけれど、きちんと学ぶ」という姿勢が大切なのです。
「こうあるべき」「こうしなければならない」
子供に対して、”正解”を押し付けるのもNGです。
「こうあるべきだ」
「こうしなければならない」
このような発言は、子供の自主性や創造性を削いでしまいます。子供なりのアプローチを認め、寄り添うことが大切です。
周りと合わせる・同調圧力
「みんなとおなじことをしなさい」と言ったり、周りと違うことをすると非難したりすれば、子供は個性を出せなくなります。
多様性を認め、違いを受け入れる姿勢が必要不可欠です。
「前に言ったよね」
子供が同じ失敗を繰り返したときに、「前に言ったよね」と言ってはいけません。
その発言は非難につながり、子供を萎縮させてしまいます。同じ失敗を繰り返すことで、より多くを学べるはずです。寄り添い、一緒に考えることが大切なのです。
こんな姿勢だと子供の可能性を狭めてしまう
以上のようなアンチパターンに陥ると、子供の心は次のように歪んでしまいます。
- チャレンジしたら損(失敗を追及される)
- 失敗=ネガティブ
- 失敗したと気軽に言えない
- 失敗を隠す・失敗してない事にする
- 違う意見は出さない方が無難
- 発言しない方が無難
- 周りと同じように振る舞う
- 思考停止
- 強過ぎる責任感・抱え込み過ぎ
- 気を使い過ぎる
結果として、子供はチャレンジを控え、新しいことに挑戦しなくなります。可能性を狭めてしまうのです。
親が子供の個性や成長を最大限に尊重し、寄り添うことが何より大切なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
失敗を恐れない心を育むには、家庭環境が大きな役割を果たします。
失敗したときは責めず、一緒に改善策を考える。チャレンジ自体を称賛し、小さな成功体験を積み重ねさせる。良い行動は拾って褒める。体験を通して学ばせる。間違いを許容する雰囲気を作る。親が寄り添い、一緒に考えるスタンスを示す。
このようなアプローチが大切なのです。
一方で、責任追及をしたり、ミスや失敗を絶対悪とみなしたり、子供に対して正解を押し付けたりすれば、子供の自主性や創造性は削がれてしまいます。
変化の時代だからこそ、失敗を恐れずにチャレンジし続ける心を育んでいきたいものです。親がそのサポートをしっかりと行うことが、子供の可能性を最大化する鍵となるのです。
一緒に頑張りましょう。子供たちの未来のために。
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